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塾選びのコツ


もうすぐ新年度です。

転塾・兼塾や新規通塾などで塾を探す方が多い時期でもあります。

「どんな塾を選べばいいの?」という質問をよく耳にしますが、ご家庭の希望に合った塾を選びましょうというのが率直な感想です。笑

そこで今日は大まかな塾の分類とその特徴、塾の内情をふまえた塾選びのポイントをお伝えします。 (長い説明は必要ない!というかた向けにまとめの表を載せています)

また、以下では塾の分類ごとにメリット、デメリットを述べていますが、あくまで他の分類と比べた相対的な話であり、デメリットがあるからダメというものではありません。

まず塾での授業は、生授業(講師が直接教える授業)と映像授業にわけることができますが、ここでは生授業(以下授業という)についてお話しします。

授業形態は主に個別授業、個人授業、集団(おおむね10名~)、少数制(数名程度)の4種類があります。

1.個別授業

近年は大手の個別塾が爆発的に増加しており、一般的な塾として認知されるようになりました。

講師1人に対し生徒が1~数名が一般的(最も多いのは1対2)です。

基本的には演習型で、生徒がつまずいたところで講師が適時解説をします。

最近は予習型の個別授業を行っている塾もあります。

講師の多くは学生です。

メリット

・授業内容の自由度が高い(予習復習、学校課題のフォロー等)

・講師と生徒の年齢差が小さいので打ち解けやすい

・比較的安価(1コマ約2千円~約5千円)

デメリット

・授業の質は高くない(ほとんどが大学生のアルバイト講師) (念のため断っておきますが、学生講師がダメという意味ではありません。)

個別塾のアルバイト講師に関して知っておいた方がいい内情があります。

2015年頃、いわゆる「コマ給」が社会問題になりました。

一般的にアルバイト講師の賃金は1コマ○○円という契約です。

授業前後(授業準備や後片付けの時間)の賃金が支払われていなかったため問題となったのです。

これ以降、授業前後の賃金を支払う塾は増えましたが(支払わない塾も未だにあります)、みなし残業のような形で定額制をとっている塾が多く、サービス残業をしている講師は多いです。

このような労働環境なので、アルバイト講師は授業の予習に満足な時間をとれないのが実情です。

もちろん意識の高い講師や楽しんで教えている講師もいますので、きっちりと予習をして熱心に指導してくれる場合もあります。

以上をふまえ、個別塾に合っている方は例えば、お兄ちゃんお姉ちゃんのような講師に宿題等を安い月謝でみてもらいたい、といったケースです。

2.個人授業

個別授業とよく似ていますが、こちらは講師:生徒が1:1です。

講師一人に対する生徒数が違うだけで他は基本的に個別と同じです。

メリット

・個別に比べて自由度が高くなり授業の質も上がる(マンツーマンという意味において)

デメリット

・個別に比べて料金が割高

3.集団授業

大手予備校はこのタイプが多いです。

基本的には学校と同じ授業形態ですが、塾ごとに特徴があり、予習メイン、医学部対策、理科実験・・等いろいろあります。

学生講師の割合は個別塾に比べて低くなります。

正規・非正規問わず「プロ講師」と宣伝する事が多く、つまり講師の質を売りにしています。

メリット

・授業の質が高い(個別との比較)

・質の高い授業が比較的割安(1コマ約1千円~約6千円。医学部対策等高いものもあり)

デメリット

・講師の目が生徒ひとりひとりに行き届きにくい

例えば、授業についていく自信があるのでレベルの高い授業を受けたい、大勢の中でもまれながら切磋琢磨、といった希望の方に向いています。

4.少人数制

個別と集団の中間のような位置づけであり、主に中小規模、個人経営の塾にみられます。

非常にバラエティに富んでおり、塾の特徴も様々です。

大学進学を見据えた幼児教育、小中受験対策、医学部対策等といった特化型も見受けられます。

特化型の場合、高学歴のプロ講師の場合が多く、授業料は割高な傾向です。

メリット

・対応に柔軟性がある(大手のようにシステム化されていない)

・手厚いサポート(講師ひとりあたりの生徒数が少ないという面において)

・授業についていけない可能性が低い(ついてきていない生徒に講師が気づきやすいという意味)

・特化型の場合、ご家庭のニーズと合致すればまさに渡りに船

デメリット

・特化型は料金が高い傾向

例えば、塾に対する細かな要望があり柔軟に対応してほしい、希望内容が塾の特徴と合っている、こぢんまりとした塾で親身に面倒をみてほしい、大勢の生徒の前では発言しにくい、といった方に向いています。

最後に料金についてポイントを2つ挙げておきます。

ひとつめは、授業料以外にどんな料金がかかるかをチェックすることです。

言い換えると、授業料だけではなくトータルの金額がいくらになるかが大事ということです。

授業料以外にも入塾金、テキスト代、講習費用、諸経費、施設利用料・・等かかるので(中には授業料しかとらない塾もあり)、これらの合計金額をしっかり計算しておくと後々の出費をコントロールできます。

ホームページやチラシ等ですべての料金を掲示している塾は多くないですが、大手なら資料請求ができるし中小規模の塾なら電話で聞けば教えてくれるばすです。

ふたつめは、納得できる料金帯をある程度決めておくということです。

塾の料金は様々で、激安から高額まであり選びにくいのも事実です。

そんなときは、塾の立場で考えてみるといいかもしれません。

塾を経営する上で必須になるのは優秀な講師を雇用することです。

そして優れた講師を雇うには人件費がかかります。

付言すると、塾講師というのは転職が比較的激しい職種なため、講師を確保しづらい現状もあります。(特に理系講師!)

その結果、有能な講師の確保には益々人件費がかかることになります。

そして塾講師の人件費は当然、支払われた授業料からねん出されています。

したがって、誤解を恐れずに言うと授業料から講師の質が見えてくるということです。(もちろん、例外もあります)

ある程度の授業の質は欲しいので月○万円までは出そうかな、といった風に決めておくと悩みにくくなります。

いずれにせよ、合っている塾かどうかは面談や体験授業等を通して見極めていくことになるので、じっくり時間をかけて焦らないことが重要です。


後でもう一度お試しください
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